暗号資産デリバティブの指標がTradingViewに新登場

08 29

今回のアップデートで暗号資産市場の分析が大きく前進します ― Bybit、Binance、OKXの暗号資産先物および永久スワップ銘柄に対してTradingViewが指標のサポートを開始しました。

暗号資産市場のセンチメントや動向についてさらに理解が深まる機能です。さっそく、その詳しい内容を見ていきましょう。

資金調達率

資金調達率とは、永久先物の価格を原資産の現物価格に連動させるように促す定期的なキャッシュフローを指します。

正確な計算式は取引所によって異なる場合がありますが、一般的には以下の式で算出されます:

資金調達率 = 金利 + プレミアム指数

  • 金利 – 資本の固定コストで、通常は取引所が設定します。
  • プレミアム指数 – 永久先物と現物との価格差を表したものです。

資金調達のプラス/マイナスは、永久先物が現物に対してどのように取引されているかによって決まります。資金調達がプラスになるのは永続先物が現物価格を上回って取引される場合で、このときロングポジションの保有者がショートポジションの保有者にそのコストを支払います。逆に、資金調達がマイナスになるのは永久先物が現物価格を下回って取引される場合で、このときショートポジションの保有者がロングポジションの保有者にそのコストに支払います。

ロスカット

ロスカットとは、トレーダーの証拠金が維持証拠金の水準を下回ったことを理由に、レバレッジのかかったポジションが自動的に決済されることを指します。

ロスカットはオーダーブック上では通常の取引として表示されますが、実際にはシステムによって強制的に決済されています。

この指標を使うとロスカットのボリュームを追跡できます:

  • 緑色のグラフ — 買い手側のロスカットです。 取引所がショートポジションを決済して資産を買い戻すケースです。
  • 赤色のグラフ — 売り手側のロスカットです。 取引所がロングポジションを決済して資産を売却するケースです。

ロング/ショート口座比率

この比率は、ある一つの資産においてロングポジション保有する口座数とショートポジションを保有する口座数との対比を示したもので、トレーダーのセンチメントが反映されます。ポジションの数量や取引回数は考慮せず、単にポジションの方向性だけが計算の対象となります。

  • 各口座はポジションの規模によらず、ロングかショートかだけの区別で1口座とカウントされます。
  • この指標は以下の式で算出されます: ロング口座数 / ショート口座数

これを使うと、スポット取引価格の変動に対する市場全体の期待度を測定できます。

ロング/ショート口座 %

この指標によってロング/ショートポジションを建てるトレーダーの割合が示されます:

  • ロング口座 % (緑色) – 価格の上昇を見込んでロングポジションを保有するトレーダーの割合です。
  • ショート口座 % (赤色) – 価格の下落を見込んでショートポジションを保有するトレーダーの割合です。

これらの値を合計すると100%になります。

暗号資産の未決済建玉

未決済建玉とは、ある時点でまだ決済されていない先物契約の総数を指します。

取引所や銘柄によっては契約数として表示される場合もあれば、基軸通貨/決済通貨に換算されて表示される場合もあります。しかし、いずれの場合でも指標の内容は同じで、未決済ポジションの総量を反映したものになっています。

未決済のポジションを測定していると、その値は一日を通して上昇/下落します。未決済建玉の指標は取引量の指標と組み合わせると流動性を評価することができ、取引判断に活用できる情報を得るための重要なツールとなります。

これらの指標は従来どおり、画面上部の「インジケーター」メニューから簡単にチェックすることができます。「ファンダメンタル」タブをクリックして、今回追加された指標を選択してください。

今回のアップデートによってグローバル市場の探索がより効果的になれば幸いです。ぜひ、ご意見をお聞かせください ― 皆様のアイデアこそがプラットフォーム改善の原動力です。

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