昨年、私たちはチャートタイプの一つとして「出来高フットプリント」を導入しました。市場のミクロ構造をより深く分析するツールで、各々の価格水準で出来高の分布状況を確認できます。ツール導入後は、皆様から複数のバーにまたがるフットプリントデータをもっと簡単に比較分析できないかという声が多く寄せられていました。
今回ご紹介するのは、まさにそれを実現する新機能 ―「サマリー情報のテーブル表示」です。フットプリントチャートの下に新規ペインが追加され、各フットプリントの詳細な統計情報を見やすい構造にしたテーブル形式で表示します。主要となるデータポイントがどこかにあるかをすばやく見極めることができるので、各バーを手動で一本ずつ確認せずとも興味深いパターンを発見できるようになります。
最大で15種類の指標が表示できるようにテーブルをカスタマイズできます。表示可能な指標としては、出来高、出来高変動 (%)、デルタ、HLレンジ、未決済建玉(先物のみ)などがあります。
このように表示に柔軟性が加えられたことで、インバランス(不均衡)の追跡やセッションの動向把握、累積デルタのトレンドの見極めなど、お好みのトレードスタイルに応じたサマリーのカスタマイズが可能になります。

この機能を有効にするにはチャート設定を開いて「シンボル」タブの「ラベル」セクションに移動します。ここに「サマリー情報の表示」の選択項目があり、今回ご紹介した「テーブル」のオプションが追加されています。
「テーブル」を選択したら、その下のドロップダウンメニューからサマリーに表示させたいデータ項目を選んでください。

このたびのアップデートは、市場の活動とその足跡(フットプリント)を一目で明確に把握したいトレーダーに特に有益です。いろいろと指標を切り替えたり、一本ずつバーにカーソルを合わせたりせずとも、すべてをコンパクトにまとめたテーブル表示で必要な情報が読み取りやすくなりました。
今回の改良で出来高フットプリントの視認性が増し、注文フローの分析がより効果的になれば幸いです。これまでもこれからも、改良のカギは皆様からのフィードバックです。引き続き、ご意見やご提案をお寄せください。
チーム・トレーディングビュー