昨年、新しいエディタを導入した際に、より多くの機能の導入が可能になると皆様にお伝えしました。そして、私たちが実践してきた結果は、まさにそのとおりのものとなっています。それでは今回導入した新機能をいくつかご紹介いたしましょう。
チャート上でのスクリプト更新
チャート上にすでに読み込まれているスクリプトのコードに変更を加える場合、「保存」の代わりに 「更新をチャートに反映」を使用できるようになりました。これによって、スクリプトのバージョンはマイナーバージョンの番号のみが増え(バージョン26.0は26.1に)、スクリプトの「設定」タブの値は保たれたまま、新しいコードによってチャート上のスクリプトのバージョンが更新されます。
「更新をチャートに反映」する機能は「チャートに追加」ボタンとの切替として実装されています。この機能を有効にするには、「チャートに追加」ボタンの隣にあるドロップダウンから「更新をチャートに反映」を選んでください。Ctrl+Enter あるいは Cmd+Enter といったショートカットキーを使用した際のエディターの動作は、この切替の選択によって決まります。
「更新をチャートに反映」するためには、スクリプトがチャート上にあって、そのコードに変更が加えられている必要があります。

コンソールの表示改善
コンソールでの警告とエラーメッセージの表示を改善しました。メッセージには時間表示とクリック可能な行番号が含まれるようになりました。これによりコード内で発生したエラーの原因を絞り込むことができます。メッセージは色分けされ、状態変化は灰色、警告は黄色、エラーは赤色で表示されます。

エディター設定
「詳細」メニュー(横並びの3つの点のアイコン)から、新しくなった「エディター設定」のダイアログボックスが利用可能になり、エディターの動作をさらに細かく制御できるようになりました。
制御可能な点は以下のとおりです:
- オートコンプリートの切替
- エディタウィンドウ右側へのミニマップ表示の切替
- 80文字で区切りマークを入れるルーラー表示の切替
- インポート機能を使用する際のヒント表示の切替
しかし、これはほんの始まりに過ぎず、今後さらにオプションを追加していく予定です。

インポートされるライブラリの操作性向上
ライブラリの作業がより簡単になりました。便利で人気があるライブラリの多くを、ボタン1つでインポートできるようになりました。現在のところ、この機能は以下のライブラリで動作します:
- TradingView/Strategy/3
- PineCoders/VisibleChart/4
- PineCoders/Time/3
上記のライブラリについては、インポートの際に名前を書き始めるだけで、それらのインポート文字列が自動的に追加されます:

ライブラリの読み込みは即座に完了するものではないので、読み込みの状態を判断できるインレイヒントが新たに追加されました:
- 「読み込み中 …」 – ライブラリの読み込み中
- 「{ライブラリ名}として」 – カスタムエイリアスが指定されていない場合、たとえば上図では「VisibleChartとして」
- カスタムエイリアスを使用している場合、読み込みの間は「読み込み中 …」とだけ表示されます
インレイヒントを有効にするには、ユーザーメニューでそれに対応するボックスにチェックを入れます:

さらに、ライブラリがインポートされた行にカーソルを当てると、ライブラリの説明が表示されるようになりました:

新しいインデントロジック
ローカルブロックのインデントが必要なステートメントで始まる行では、その末尾でEnterキーを押すと、次の行で必要なインデントが行われるようになりました。これは新しく関数や型を宣言するときや、条件構造とループ構造に適用されます。

こうした機能はご要望の多かったものですが、私たちが考えていたとおりに皆様のお役に立てば幸いです。また、プラットフォームをより良いものにするために、引き続き皆様からのフィードバックやご提案をお待ちしております。私たちは皆様のためにTradingViewを構築しております。いつでもご意見をお寄せください。
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