多くのフィードバックを頂いていますので、出来高プロファイルを日々分析に存分にご活用いただいているものと思います。ご意見をお寄せいただきありがとうございます。より良いものを作るために非常に役立っています ― そして今回の出来高プロファイル関連の最新のアップデートでは、数多くのリクエストを頂いた改良点が含まれていますのでそれらをご紹介します。
セッション出来高プロファイル (SVP) インジケーターでセッション毎に分析
セッション出来高プロファイルインジケーターに、新しいパラメーター「セッション」が追加されました。これは、時間外取引の表示がオンになっているときに、SVPインジケーターがどのように出来高プロファイルを構築するかを決定するものです。
「すべて」 (デフォルト) に設定すると、SVPはプレマーケット、メイン取引セッション、アフターマーケットを1つのセッションとして考慮します。各取引日に1つのプロファイルが作成され、プレマーケットの最初のローソク足からアフターマーケットの最後のローソク足までのすべての取引の出来高が含まれます。これは、以前の時間外取引での動作方法と同様です。
「個別 (プレマーケット、マーケット、アフターマーケット)」のオプションを使用すると、取引日の各セッションごとに、その各セッションで行われた取引のみを考慮して個別の出来高プロファイルを作成することができます。例えば、時間外取引のあるシンボルで、プレマーケットとメインセッション、アフターマーケットがある場合、SVPは取引日ごとに3つの個別の出来高プロフィールを作成します。
「プレマーケットのみ」、「マーケットのみ」、「アフターマーケットのみ」のオプションは、指定したセッション期間の取引に基づいて、取引日ごとに1つの出来高プロファイルのみを作成します。
これらの設定は、時間外取引のあるチャートでのみ使用することができます。チャートに時間外取引のデータがない場合、または時間外取引の表示がオフになっている場合には、SVPはプレマーケットまたはアフターマーケットの出来高プロファイルを構築することができません。
新しいインジケーター: 周期的出来高プロファイル (PVP)
周期的出来高プロファイルは、1つの取引日よりも長い期間の出来高プロファイルを構築することができるインジケーターです。PVPのプロファイリング原理とパラメーターは、前述のSVPと同様です。このインジケーターは、ユーザーが「期間」パラメーターで設定した各期間ごとに、1つの出来高プロファイルを構築します。期間倍率は最初の欄で設定し、期間の単位は「日」、「週」または「月」の値を取ることができ、2番目のフィールドで設定します。
例えば、「期間」のパラメーターに1ヶ月を設定すると、チャートにプロットされる各出来高プロファイルには、それぞれの月の最初の日から最終日までのすべての取引の出来高が含まれることになります。出来高プロファイルの構築方法の詳細は、こちらの記事をご覧ください。
すべての出来高プロファイルインジケーターでPOC、VAL、VAHラインを表示
すべての出来高プロファイルインジケーターに、チャートでバリューエリアの上限 (VAH) と下限 (VAL) を表示する機能を追加しました。これらのラインは、指定した期間で全取引のN%が行われたバリューエリアの境界値を視覚的に確認するのに便利です。バリューエリアハイとバリューエリアローのラインは、N% のトレーダーが買いまたは売りの取引を行う最大の価格水準にほぼ位置しています（Nは「バリューエリアの出来高」のパラメーター値です）。
PVPとSVP、SVP HDでは、POC、バリューエリアハイ、バリューエリアローのラインをバーと交差するまで延長することが可能で、これらの水準のブレイクダウンをを視覚的に確認しやすくなっています。
固定期間出来高プロファイル (FRVP)
固定期間出来高プロファイルインジケーターに「右に延長」のパラメーターが追加され、計算結果の右の境界を無効にすることができるようになりました。固定期間出来高プロファイルをチャートに追加するには、まず出来高プロファイルの開始地点と終了地点の2つの座標を固定期間として指定します。その後、この指定された期間のデータに基づいてインジケーターは出来高プロファイルを構築します。新しいパラメーター「右に延長」を利用すると、2つ目の座標の右側にあるすべての過去のローソク足と新たに出現するすべてのローソク足を含めて出来高プロファイルを構築し続けることができます。
これらの改良がお役に立てば幸いです。今後もアイデアをお聞かせください。私たちはユーザーの皆様のためにTradingViewを構築していますので、新機能についてのご意見をお聞きしたいと思っています。