本日、マネーフローインデックスやプライスボリュームトレンドなどの新しい17の関数と変数をPineスクリプト言語に追加しました。これまでPineの探検を行われる機会が無かったという方にはこちらのガイドをご用意しています。既にPineに精通している方はこの新たな追加をご活用いただける事を願っています。
新しい変数:
iii（イントラデイ・インテンシティ・インデックス）は、出来高とシンボルの価格を統合する出来高ベースのテクニカルインジケーターです。前日の終値と比較して日中の高値と安値が出来高と共にどのように動いているかを追跡するために利用できます。
wvad（ウィリアムズ・可変アキュムレーション／ディストリビューション）インジケーターは、期間内のシンボルの勢いを示す現在のボリュームの合計です。
wad（ウィリアムズ・アキュムレーション／ディストリビューション）は、市場のプラスとマイナルの圧力を測定します。価格データのみに基づいており、アキュムレーション／ディストリビューションはプラス（アキュムレーション）とマイナス（ディストリビューション）の価格変動の合計を表します。
obv（オン・バランス・ボリューム (OBV)）は、ボリュームフローを利用して価格の変化を予測するテクニカルトレードのモメンタムインジケーターです。
pvt（プライスボリュームトレンド）は、価格の方向と価格変化の強さの判断に役立つインジケーターです。
nvi（ネガティブ・ボリューム・インデックス）は、出来高と価格を統合して価格の変動が出来高の減少日からどのような影響を受けるかをグラフィカルに示すテクニカル指標のラインです。
pvi（ポジティブ・ボリューム・インデックス）はテクニカル分析で使用されるインジケーターで、トレードボリュームのプラスの増加に基づいて価格変更のシグナルを提供します。
新しい関数:
cmo（シャンデ・モメンタム・オシレーター）は、最近の値上がり幅の合計と値下がり幅の合計の差を計算して、その結果を同じ期間の総値幅の合計で割ります。
mfi（マネーフローインデックス）は、価格と出来高を使用してアセットの買われ過ぎ／売られ過ぎの状態を識別するために利用されるテクニカルオシレーターです。価格トレンドの変化の警告ともなるダイバージェンスを見つけるためにも用いられます。
bb（ボリンジャーバンド）は、価格の単純移動平均 (SMA)から（正と負の方向に）2標準偏差離れた位置にプロットされたラインで定義されるテクニカル分析ツールです。標準偏差の値はお好みで調整できます。
bbw（ボリンジャーバンド幅）は、標準のボリンジャーバンドインジケーターから派生したテクニカル分析インジケーターです。ボリンジャーバンド幅は、アッパーバンドとロワーバンド間の幅を定量的に測定する方法として機能し、時にはトレードシグナルを識別するためにも用いられます。
kc（ケルトナーチャネル）は、3つの離れたラインから構成されるボラティリティベースのテクニカルインジケーターです。中央のラインは、価格の指数移動平均 (EMA)です。EMAの上下に追加のラインが配置されます。通常アッパーバンドはEMAの上のアベレージ・トゥルー・レンジ (ATR)の2倍に設定され、ロワーバンドはEMAの下側に同じ距離で設定されます。（ATRで測定される）ボラティリティが拡大／縮小すると、バンドは拡大／縮小します。
kcw（ケルトナーチャネル幅）は、ケルトナーチャネルの上下のラインの差を計算します。
dmi（DMI/ADX）はトレンドの強さと方向を測定する3つのインジケータから構成されています。方向性指数 (DMI) には3つのラインがあります: ADX（赤線）、DI+（青線）、DI-（橙線）。平均方向性指数 (ADX) のラインはトレンドの強さを示します。ADXの値が高いほど強いトレンドです。プラスの方向性指数 (DI+) とマイナスの方向性指数 (DI-) は現在の価格の方向を示します。DI+ が DI- より上であれば、現在の価格のモメンタムは上方向です。DI+ が DI- より下であれば、現在の価格のモメンタムは下方向です。
wpr（ウィリアムズ％R）は、0から-100の間で推移するモメンタムインジケーターの一種で、買われ過ぎと売られ過ぎのレベルを測定します。ウィリアムズ％Rは市場でのエントリーとエグジットポイントを見つける為に用いられます。
hma（ハル移動平均）は、古い価格よりも最近の価格を強調することで速効性かつスムーズな移動平均を提供し現在の市場トレンドを識別するために用いられます。またエントリーとエグジットのシグナルとしても利用できます。このインジケーターは、大抵は他のシグナルや分析手法と組み合わせて、スイングトレードや長期トレーダーによって使用されます。
supertrend（スーパートレンド）はトレンドフォローのインジケーターです。スーパートレンドが価格を上回っている場合には下降トレンドで、価格を下回っている場合には上昇トレンドです。スーパートレンドは方向を予測するのではなく、方向が安定した際にポジションを開始するように案内し、トレンドが終了するまでそのポジションをホールドする事を提案します。