改善の余地というものはいつもどこかにあるもので、データについてもそれは同じことです。TradingViewでは皆様方にプラットフォーム上の市場データを最大限に活用していただきたいと考えています。そういうわけで、たとえデータ統合が終わっても、引き続きデータ改良を行っています。今回は、欧州をリードするデリバティブ取引所、ユーレックス (Eurex) の先物データのアップデートをいくつかご紹介いたします。
清算価格
先物取引の終値の表示価格を「現在値」と「清算価格」の間で切り替えることができるようになりました。チャート下部にある「清算価格」ボタンを押すか、「チャート設定」で「日足で清算価格を終値として利用」のチェックボックスにチェックを入れるだけで切り替えが可能です。


「清算価格」とは、最終的なAskとBidの平均などに基づいて、取引日の終了時に取引所が算出するものです。「清算価格」によってご自身のポジションの損益をより正確に把握できますが、日中の時間足には反映されないことにご注意ください。「清算価格」と「現在値」の違いについては、こちらの記事に詳しい解説があります。
限月の調整
ユーレックスの先物つなぎ足で、過去の限月について限月の切替を調整できるようになりました。これによって、異なる限月の価格差に起因するロールギャップを取り除くことができます。
この機能を有効にするには、チャート下部にある「限月調整」ボタンを押すか、「チャート設定」で「限月の切替の調整」のチェックボックスにチェックを入れます:


「限月の調整」に関する詳細については、ヘルプセンターの記事でいつでもご覧になれます。
未決済建玉
ついに、ユーレックス先物で未決済建玉のデータを追跡する機能が追加されました。これはまだ決済されていないデリバティブ契約の総数を示しており、先物の評価の精度向上に役立ちます。このデータをご覧になるには「インジケーター、指標、ストラテジー」メニューを開いて、「Open interest (未決済建玉)」のインジケーターを選択してください。


皆様の先物市場分析がより正確かつ効率的になることを目指して、今回私たちはユーレックスのデータ改良を行いました。ご期待に添うものであったかどうか、ぜひご意見・ご感想をお寄せください。そしてユーレックスも数ある選択肢のひとつであることをどうかお忘れなく。私たちのプラットフォームは、世界中に散らばる1,357,880の銘柄へと直接アクセスできるデータフィードを何百も備えており、その接続も信頼度が高いものです。TradingViewひとつであらゆるマーケットの入口を開くことができるのは、すべてこうした技術によるものです。