ユーロ円の見通しとEU首脳会議

上昇後に反落し対ドルで1 .12ドル台
対円では1ユーロ120円台で推移しています。

経済指標ではユーロ圏の6月の
投資家センチメント指数が
5月から大幅に改善し
2ヶ月連続でマイナス幅を縮小しました。
16日発表もドイツの6月の
ZEW景況感指数も数が63.4と5月の50.0から大幅に改善しました。
ユーロ圏経済は最悪期を
脱しつつあることが
確認されすることが期待されます。

こうした中、ユーロは120円を下支えをめどに
底堅い推移が予想されます。

注目されていたEU首脳会議は決議先送り。
今回の会議の焦点は、
EUの欧州委員会が
復興基金の内容で、欧州委案では
基金は7500億ユーロ（約90兆円）規模で、
全額を欧州委が市場から調達、
5千億ユーロを返済義務のない補助金とし
残りを融資と提案していました。

返済を前提としない補助金の形式には
・オランダ
・オーストリア
・デンマーク
・スウェーデンが反対。

補助金は、財政状態の良い同グループなどが
事実上、被害が大きいイタリアなど
南欧に資金供与する形になるためで、
返済が必要な融資にすべきと判断したと見られます。

EUは7月に再び首脳会議を開く予定で
今後の合意を含めた動向に注意が必要です。


ユーロは足元の円高にやや引き戻されつつも
７月まで様子見のじり下げの展開を予想しています。