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【EURUSD】ユーロドル 下落からの反発がどこまで続くのか?

Short
FX:EURUSD   Euro / U.S. Dollar
今回は、ユーロドルに関してより大局的な分析を、ということで週足、日足をマルチタイムフレーム分析してみます。

前回の日足と4時間足のマルチタイムフレームは下の「関連するアイデア」にありますのでよかったら参照にして下さい。

前回までを軽くおさらいしておくと
「下落傾向が強まっており、最後の砦を抜けたら更に下落が加速する可能性が高い」というものでした。

現時点では大きく反発して「最後の砦」には向いませんでした。

では
・「最後の砦」をブレイクする可能性はあるのか
・今後の予測は
といった所に焦点をあてて解説していきます。


まず、上位足の週足ですが一つ気になる値動きとして、2016年を起点に
高値、安値共に切り下げ収束してきているという点があげられます。
これはP波動といいます。
(逆に高値は切り上がり、安値を切り下げながら拡散していく値動きはY波動と呼ばれます。Y波動は拡散していくため、ダウ理論が成立せず、トレンドを取りにいくのが難しい為、Y波動に入ったと早めに認識することが大切になります。)

さて今回の値動きがP波動であった場合には上下動の幅を縮めながら収束して、どちらかへ、ブレイク、という流れになります。

あくまでもチャートの形状から気になった程度ですので、収縮してきたら思い出してもらえれば幸いです。

さて前置きが長くなりましたが
今回の分析に入ります。

なお、以下では日足でトレードするならどんな戦略が考えられるか、という視点で見てください。

・移動平均線&ダウ理論での分析
上位足である週足では12EMAが26EMAをデッドクロスするかどうかの瀬戸際にきています。
デッドクロスすれば本格的に下落トレンドが形成される可能性が高まります。
また、52週EMA(黄色)で反発していることから一定のレジスタンスとして意識されていることが伺えます。

一方、日足に目を移すと
上から
90EMA
75EMA(3ヶ月)
25EMA(1ヶ月)
5EMA(1週間)
と綺麗な下落トレンドへの並びが形成されつつあります。

200EMAもフラットになってきています。

一般的にトレンドは一本調子に下げる(又は上げる)ことはありません。波打ちながら上下動を繰り返し下げて下げる(又は上げて)いきます。

ですので、
トレンドが継続しているかは非常に大切です。
この際に注目して欲しいのがダウ理論です。
ダウ理論の詳細については過去の投稿「2018年5月 6日FXBTCHPY BitFlyer 今朝の下落の影響は?」を参照下さい。

下降トレンドなら高値安値が共に切り下げているか(上昇トレンドなら切り下げているか)をみていきます。

今回の相場だと、
青丸が高値
赤丸が安値
になります。
両方とも切り下げていることから、下げのダウ理論は成立しているということになります。

よって引き続きショートと予測します。


・水平線・価格帯別出来高での分析
現時点では上昇して再度ネックラインを上抜けするのか、それとも届かず下落に転じるのかという点が焦点になります。

その観点からみると
3月初旬からの上下動によりネックラインよりやや下には価格帯別出来高が多くあります。

そこで買った人は、上昇してくると売りで手仕舞いしたいので下げ圧力は一定程度働きそうです。

そうするとネックラインには達せず再度下落していくというのが私の見立てです。
よってもみ合いつつもやがてポジション消化されショート継続と判断します。

・フィボナッチリトレースメントでの分析

フィボナッチリトレースメントは、高値と安値を結んで、どこで反発するかをみる指標です。
今回は2月高値と3/31安値を結んでいます。

直近2日間は38.2%の所で止まっています。
38.2%の押し目で反発するとこの後も下げが長く継続するパターンが多いです。
仮に50%つまり半値押しまでくると、そこからの下げ幅は弱いものになりやすいです。

ですので、
日足を見ると今後を占う上で重要局面に差し掛かっていると言えます。


・まとめ
移動平均線、ダウ理論からはショート継続。
水平線・価格帯別出来高からはすぐに下げ継続とはならない可能性があるが建玉が解消されるにつれてショート継続。
フィボナッチリトレースメントからはここ数日が重要局面であるが、38.2%押しで止まっている点は評価できるということでショート継続。

いずれもショート継続ですが、やや弱いショート継続に判断切り替えとします。


最後に
チャートを見る上でのメンタルなのですが、自分がポジションを持っている場合にはつい自分の都合の良いようにみてしまいがちです。
しかし、相場は日々刻々と変わり続けています。
過去の分析に固執することなく、フラットな目線で現状を分析することが大切だと感じています。

私などはTradingViewに投稿をしていますので、尚更意識しています。

過去言っていたことと、違う展開になることは当然ある。

だからこそ
「現在、ポジションを持っていなかったらどういう投資行動をとるか」
と自分に問うてみることは大事になってきます。

過去の自分の行動に固執することは、マーケットを素直にみれていない、すなわち損失を拡大させる要因に繋がるからです。

ということで
今回の相場をフラットに見た結果、
ショート継続ではあるが、一気に下落とはいかなくなった可能性が高い
との判断変更に繋がっています。
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