itanami

ドル円は金融不安を抱えながら推移する

OANDA:USDJPY   U.S. Dollar / Japanese Yen
USDJPY
今回を除く最近のFOMCは基本的に
・インフレ退治する→そのために金利を上げる→ではどの程度の金利が適切なのか
という点が焦点でした。
ところが先日の金融不安(銀行破綻)により利上げの継続、あるいは利下げは市場心理に対して矛盾する双方向の意味を持つ事になってしまいました。
つまり
利上げ=『中央銀行は金融不安を些事とみている(市場心理+)、しかし利上げ自体は金融不安になりやすい環境を作る(-)』
利下げ=『中央銀行は金融不安を大事とみている(市場心理-)、しかし利下げ自体は金融不安になりにくい環境を作る(+)』

結果金融不安はそれほど大した事でもないという心理から発表直後米株は上がり、しかし同時に金利上昇はより金融不安を起こしやすい環境を作るためドル安という通常環境下における利上げとは真逆の結果になりました。
この事は金融不安は未だ根強く意識されているという事だと思います。金も値上がりしましたし。

以上からドル円は楽観と不審が交差し一方的な方向性は作れないと見ています。そのためオプションを指標としてカウンタートレード戦術で10~20pipsを取っての撤退を目指します。
具体的には130.5、130での買い、132、133での売り。131.5が一番目印になりやすいのかなと見ています。防御を重視するなら0.1程度深めにずらすのもいいでしょう。レンジにならず一方向に張り付いた後停滞する可能性もあるとしてレンジ戦術ではなく反発でのトレードを考えています。
正直やりづらいので触らない方が無難かもしれません。
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