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仮想通貨は冬入りどころではなく、氷河期入りする可能性を考えてみる

BITSTAMP:BTCUSD   Bitcoin
現在仮想通貨全般が弱気相場の中にあるが、実はこの弱気相場はかなり長く続くのではという可能性を考えてみたいと思う。
タイトルにある通り、冬どころではなく、氷河期規模になるのではというものだ。

以前投稿したアイデア「【ビットコイン】大幅調整期は来るのか?過去10年の動きから見る上昇と調整のサイクル」(下記リンク参照)では、ビットコインの過去10年間の動きには 2-3年サイクルで上昇と80%ほどの調整が続いているという特徴が見られることを紹介したが、これはこれで一つのシナリオとして引き続き想定する一方で、今回はアナザー・ストーリーとしてもう一つのシナリオを考えてみたい。

(なおこのアイデアは、決して昨今の取引所破綻を始めとするネガティブなニュースを受けてのものではなく、純粋にチャートを基にしたアイデアである。)


全体像
以下のチャートはビットコインの月足(ログスケール表示)。
仮想通貨の代表とも言えるビットコインを例として、このアイデアの全体像をチャートに示した。



まず、ビットコインは使用が開始された2009年から10年弱をかけて、3段上げの上昇を築いてきた。(①)
この3段上げというリズムはあらゆる資産クラス、金融商品で非常によく見られるサイクルであり、坂田五法というのは本当にすごいものだと関心せざるを得ない。

さて、この3段上げを以って10年間かけて形成された超長期の「推進波」が終了(チャート下部)。
今後はこの10年の上昇に対する調整波(②)が形成されていく可能性がある、というのがこのアイデアの根底にある見方である。

つまり、今後発生するであろう②の調整波が終了して初めて、2009年から始まった一つの波動サイクル(チャート上部矢印)が終了し、次のサイクルで最高値69000ドルを更新していくというシナリオだ。
10年の上昇に対する調整となれば、かなり長い調整期間となることが考えられ、それこそ氷河期になり得るわけだ。



月足押し安値ブレイクは史上初
ここでチャートを少し細くみてみたい。

以下もビットコインの月足チャートだが、2021年末からの下落で月足の押し安値をブレイク(赤のライン)。
つまり月足レベルで下目線転換しており、10年弱続いた上昇トレンドが完全に終了している。
また、月足で押し安値をブレイクしたのはビットコイン史上初であり、チャートの歴史はまだ10年ちょっとしかないが、ここからは調整波動が発生する可能性は決して小さくない。
過去の投稿で言及した最高値からの80%調整ラインは14000ドル水準(青のライン)だが、仮にこの価格帯から反発したとしても、適度に戻りを形成したところから再び調整の下落波でさらに安値を更新する可能性も考えられる。




氷河期はどのくらい続くのか?
仮に氷河期のような長期弱気相場が今後続いていく場合、それがどれくらい続くのかは誰にもわからないが、ここでは相場のフラクタル性に着目して推測してみたい。


冒頭のチャートに、3段上げを形成した3つの上昇波:Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのそれぞれの推進、調整期間を記したものが以下のチャートである。



これを見ると、各上昇波の推進、調整期間は概ね
推進:調整=2:1 または 3:1
になっていることがわかる。(といってもまだ過去3回しかなく、かつⅢについてはまだ調整終了したかどうかがわからないのだが。)

相場はフラクタルなので、仮にⅠ~Ⅲに現れたような推進、調整の期間が上位の波動にも現れると仮定すると、
10年の上昇に対する調整期間は3年から5年くらいになると考えられる。

現在の弱気相場が始まったのが2021年11月なので、そこから3-5年というとだいたい2024年から2026年くらい。
このくらいの時間をかけて10年間の上昇の調整が行われ、そこから史上最高値69000ドルを超える上昇サイクルが再び始まるというシナリオである。

チャートが10年ちょっとしかないからこそ、今後仮想通貨の長期足がどのように形成されていくのかを追跡できる、非常に楽しみな数年間となるだろう。


■”なぜ”がわかる相場分析
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