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カナダドルの中長期見通しとポイント!

Long
SAXO:CADJPY   Canadian Dollar / Japanese Yen
カナダドル方向性:買い方向


先日のカナダ中銀金融政策発表で、債券購入プログラムの買い入れ額を「週40ドル」から「週30ドル」に減額し、利上げの見通しを「23年」から「22年後半」に前倒ししました。
主要8中銀の中では、豪州・NZなどコロナ感染者数の少ないオセアニアが初めにテーパリングに舵を切ると思われていましたが、予想外のカナダが初めにテーパリングに舵を切りました。
このことでカナダドルが買われる結果となっています。
カナダ中銀は経済状況に応じて、さらに調整していくと言っていることから、さらにテーパリングを進めていく可能性が高くなっています。
テーパリングの可能性、期待が高まれば、カナダドル買いが進んでいくのではないかと思われます。


カナダドルのポイント

・経済指標
・資源価格
・住宅価格


経済指標
今まではパンデミックで先行き不安が高まっていて、いつ経済が回復するのだろうといった気持ちの部分が大きく影響していました。
なので、景気回復の兆しが見えるなど景況感が注目されていましたが、これからは政策判断をするために、CPI(消費者物価指数)やGDPや雇用統計などといった実経済のデータが重要視されてきます。
CPI(消費者物価指数)やGDPや雇用統計はコロナで大きくへこんだ後なので、前年比や前期比は大きく上昇しやすくなっているので、その分を差し引いても良い数字が出てくるようであれば、テーパリングが進むと思われ、カナダドルの買いが進むと思われます。


資源価格
カナダは原油や木材など資源輸出を主要産業としています。
コロナ禍からの回復で景気上昇などから資源の需要が高くなれば資源価格の上昇に繋がり、カナダ経済の追い風となります。
資源価格の安定上昇が続くようであればカナダドルの上昇の追い風となるので注目です。
特に原油価格はOPECプラスによる協調減産がポイントとなってくるので、OPECプラスの会合には要注意です。


住宅価格
カナダ中銀がテーパリングに舵を切った要因の一つに住宅バブルがあります。
コロナ禍で各国中銀が緩和政策に舵を切り、緩和マネーが余っている状況と低金利で住宅ローンが組みやすい状況から、住宅投資が過熱しています。
このことから住宅価格が高騰し、住宅バブルが起きています。
この住宅バブルを抑える為にもテーパリングに舵を切ったのではないかと言われています。
今後、住宅関連指標が強い結果が出てくるようであれば、もう一段の引き締めがあるのではないかと思われ、カナダドルの上昇の追い風となると思われます。




今後のカナダドルの見通し


週足で節目にぶつかっているので、これを上昇ブレイクして、91.40円まで上昇するのではないか思っています。
いま、主要中銀の中でタカ政策に進んでいるのがカナダだけなので買われやすい状況ですが、夏以降に米国や欧州がテーパリングに舵を切り始めると、カナダドルの上昇圧力も弱くなってくると思うので、それまでにターゲットにしている91.40ドルまで上昇してくれることを期待しています。



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