RYUJI_NAKAYAMA

USDCHF 下落の条件が揃ってくるか

Short
FX:USDCHF   U.S. Dollar / Swiss Franc
環境認識は、前回投稿したアイデアと変わらずに、フラン高(下方向)が進んでいくのではないかと考えています。
その中で、現在は一時的な横ばいが続いている状況。

ただ、相関・逆相関の関係にあるUSDJPY、EURUSDとは少しチグハグな動きにも見えます。
直近でドル円は大きく下落しましたし、ユーロドルもやや上昇していましたが、ドルフランはあまり動かず、、

原因としては、スイス中銀が現在ハト派でフラン高になっていくことを嫌がっていますし、通貨安に誘導している可能性もあるかなと。
EURCHFを4時間足で確認してみると、直近ではやはり上昇しており、これがドルフランの下落を下支えしているのではないかと思います。


EURCHF【4時間足】

4時間足での62EMA(赤いMA)が何度も意識され跳ね返されていますし、直近では1.06000というキリの良い場所が意識されています。

今現在、ちょうどこの62EMAと1.06000が重なるポイントにいますので、この辺りから下落に転じてくるのではないかなと考えています。

そうなってくるとドルフランの売り方向にも追風に。

安全資産としてフランが買われやすいというアイデアですが、他がどうなっているかを確認してみたい。


XAUUSD(金)

まずは、金を見てみると、
直近では勢いよく上昇してきていたが、1830.00付近で一時的に止められているように見える。
1830.00という場所は、何度も意識されて止められており、ここをブレイク出来ると、しばらく上昇が続くのではないかという状況。
ここを切上げるか注目したいところ。


米国債10年利回り

米国債10年利回りは、1.500を切り下げて下落が続いている状況。
つまりは、米国債が買われているという事なので、このアイデアにとっては追い風。


VIX指数

また、VIX指数を見てみると、大きく上昇しているとは言えないが、じわじわと上昇しているようにも見える。
株式市場暴落や経済ショックの指標として取り上げる人も多いが、上昇してくるとリスクオフの流れから安全資産に資金が流れやすくなるのではないだろうか。
まだまだ低い数値ではあるが、上昇傾向ではある為、動きを確認しておきたい。


日経225

ドルフランが下落して欲しいということは、ドル円も同様に下落していて欲しい。そうすると日経225も下落していると追い風となるわけですが、直近ではやや下落してきています。ファンダメンタルズにおいては、あまりテクニカルが機能しないので、不確実性が高いが、チャネルラインの中を推移しているようにも見え、30,000円というラインで頭打ちにされているようにも見える。
まだ方向感としては、上昇傾向にある(ダウがどこまでも上がっているので)が、30,000円で止められて横ばい⇒下落、またはチャネル下辺を切り下げてくれば、より追い風になっていくだろう。


まだ時期早々ではあるが、相場全体として直近では安全資産に資金が流れているように思います。
このアイデアにとっては追い風かと。

最後に、ユーロドルとドル円も合わせて確認しておきたい。


EURUSD【4時間足】

直近では上昇しており、追い風ではあるが、やはりオプションの影響が出てくるのではないだろうか。
今日10日期日のオプションが、1.16000と1.15650に設定されていて、おそらくこの付近で行ったり来たりの展開になるのでは。
エントリーするタイミングで上昇しているのであればやりやすい。


USDJPY【日足】

ドル円は、日足で見ると、直近の上昇に対するフィボナッチリトレースメント(FR)50%にあたって戻ってきており、さらに113.00というキリの良い場所でもある。適度な押し目をつけるには意識されやすい場所。
ただこちらもユーロドル同様にオプションが113.00に設定されている。

また、今日のピボットポイントにもまだタッチしていないですし、11日期日の大きめのオプションが113.700にもあるので、上昇していく可能性がある。やはり、113.00~113.700の間をウロウロする展開になりやすいかと。


USDJPY【15分足】


ドルフランも今はレンジのような状態で横ばいとなっていて、
今週は特に重要な経済指標もないですし、こういった展開を考えると、もうしばらく時間がかかるかもしれない。

あらためてドルフランのチャートを4時間足でみると、


USDCHF【4時間足】

高値を徐々に切下げてきていて、安値は0.91200付近で止められている状況。
少し前のGBPJPYの時、同様にディセンディング・トライアングルに見えなくもない。ただし、0.91200という場所は、キリの良い場所でもないし、今のところ、場所の情報は1つだけ。ピボットが重なれば2つになりますが、、

切り下げていけば、下方向でやりやすくなると思いますが、ここから売りを仕掛けるには少しリスクが高いかなと思います。
ですので、今のアイデアとしては、


USDCHF【15分足】

明日も、ピボットポイントはだいたい同じ位置に設定されると思うので、直近で意識されていてキリの良い場所でもある0.91500付近にR1が設定されるなら、仕掛けやすい場所となる。ただし、確率が高くないので追い風の情報が必要。特に、EURCHFが下落していて欲しい。またドルフランが直近の高値を越えていくようであれば、しばらく様子をみたい。

このまま下落が続き、0.91200を切り下げていくようであれば、0.91000からの売りを狙っていきたい。
こちらも、他通貨の状況やファンダメンタルズを考えると、いっきに下落していくとは考えにくいので、しっかりと戻りを待って、確実に切下げていけば仕掛けていきたいと思う。


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