タイム・プライス・オポチュニティ (TPO) は「マーケットプロファイル」としても知られており、1980年代にJ・ピーター・スタイドルマイヤーによって考案されたものです。プロファイル期間の経過に伴う価格の推移や、期間中に特定の水準に価格が集中したことを視覚化するのに役立ちます。また、TPOに示される各水準と出来高間の重要な関係性を裏付けるために、この機能に付属している「出来高プロファイル」で対応する値を見ることもできます:
上図の左側に表示されているプロファイルがTPOです。右側のプロファイルはオプションの「出来高プロファイル」です。TPOの各プロファイルは、日／週／月で決められた期間を示しています。インジケーターの設定から、プロファイルの水平方向（時間）と垂直方向 （価格）の粒度を指定できます。
各期間を分割する時間ブロックのサイズは、プロファイルの水平方向の粒度を決定するものです。ブロックのサイズは5分~4時間の間で選択できます。連続する時間ブロックには、その各々にいつ発生したかを示す文字が紐づけられます。このプロファイルではまずAからZまでの大文字が使用され、さらに必要な場合は小文字が使用されます。“A” のブロックはそれぞれプロファイル期間中で最初の時間帯に訪れた価格水準に表示され、“B” のブロックはそれぞれ、その次の時間帯に値が動いた水準に表示されます。
プロファイル各行のサイズによって、垂直方向の粒度を定義します。本インジケータでは、行のサイズを自動で決めることも、行ごとのティック数を手動で指定することもできます。
絶対的な期間のかわりに、セッションごとにプロファイルを分割して設定できる「セッション・タイム・プライス・オポチュニティ (STPO)」もご利用いただけます。
Premiumプラン以上のユーザーであれば、「インジケーター、指標、ストラテジ ー」メニューの「テクニカル／プロファイル」セクションにTPOの両バージョンが格納されています。
プロファイルの分割とマージ
個々のプロファイルを相互に分割／マージできるので、チャート上に異なる精度で調査したい領域がある場合に特に便利です。この機能を使うには、プロファイルのブロックを右クリックし、コンテキストメニューから実行したい操作を選択します。なお、この機能は「セッション・タイム・プライス・オポチュニティ (STPO)」では利用できません。
1つの期間を通じてブロックを分散
1つのプロファイルに集約されたブロックを表示するかわりに、プロファイル期間を通じてブロックを各時間に分散させることもできます。この機能によって、プロファイルを構成するブロックの計算や、時間経過に伴う値動きの流れを理解することができます。この表示を有効にするには、インジケーターの「設定／スタイル」タブから「ブロックで分割」のチェックボックスをオンにします。
主要な価格水準
「設定／スタイル」タブのチェックボックスを使うと、VAH・VAL・ミッドポイント・始値・終値・シングルプリント・poor high・poor lowなど、主要な価格水準をプロファイルに表示させることができます。
ヘルプセンターのTPOとSTPOのページでは、これらのインジケーターを最大限に活用するための情報を掲載しています。
ご要望の多かったこの機能が、私たちの予想通り、皆様のお役に立つものであることを願っています。また、プラットフォームをより良いものにしていくためにも、引き続きフィードバックやご提案をお寄せください。TradingViewの構築は皆様のためのものです。いつでもご意見をお待ちしております。
— チーム・トレーディングビュー