TradingViewではプラットフォームで利用できる市場データから、皆様がその価値を最大限に引き出せるようにしたいと考えています。その実現に向けて、常に新しいデータを追加し、統合済のフィードも強化しています。今回は、世界有数の取引所であるB3（サンパウロ証券・商品・先物取引所）の先物データに関するアップデートをご紹介します。
清算価格
チャートに表示する終値として、清算価格と現在値を自由に切り替えることができるようになりました。チャート画面下部の「清算価格」ボタンを押すか、チャート設定で「日足で清算価格を終値として利用」のオプションを選択すれば簡単に切り替えができます。
清算価格とは、各取引日の終了時に取引所が決定する値で、最終的なAskとBidの平均に基づいたものになっています。清算価格と現在値を切り替えることで、ポジションの損益を把握しやすくなります。ただし、清算価格は日中の時間足では反映されないことに注意してください。清算価格と現在値のちがいについては、こちらの記事で詳細をご覧いただけます。
限月調整
B3先物で今回利用できるようになった機能として、もう一つ注目すべきなのは限月調整の機能です。これにより、先物つなぎ足において過去の限月を調整することが可能になり、異なる限月間の価格差から生じるロールギャップをなくすことができます。この機能を利用するには、チャートの下部にある「限月調整」ボタンを使うか、チャート設定に移動して「限月の切り替えの調整」のチェックボックスを有効にしてください。限月調整の詳細については、こちらのヘルプセンターの記事でご確認いただけます。
未決済建玉
最後に、B3先物の未決済建玉の数を追跡する機能を導入しました。この指標は決済待ちのデリバティブ契約の総数を示すため、先物の評価について貴重な洞察を提供するものになっています。このデータを見るには「インジケーター、指標、ストラテジー」メニューに移動して、「Open Interest (未決済建玉)」 を選択してください。
今回はB3のデータを強化して、皆様にとって先物市場が分析しやすくなるような設計を行いました。B3も数ある選択肢のひとつであることをどうかお忘れなく。私たちのプラットフォームは、世界中に散らばる1,357,880の銘柄へと直接アクセスできるデータフィードを何百も備えており、その接続も信頼度が高いものです。TradingViewひとつであらゆるマーケットの入口を開くことができるのは、すべてこうした技術によるものです。