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【コラム】S&P500のエリオット波動🌊をガチで分析してみた

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TVC:SPX   S&P 500 Index
前回のビットコイン投稿で好評をいただいた波動分析シリーズ。
今回は米国株3大指標の一つであるS&P500を取り上げます。

直近不安定な動きとなっている米株ですが、月足、週足といった長期足で見ればコロナショック以降継続する上昇トレンドの先っぽが振動している程度。
まだまだ上昇波動が崩れたわけではありません。

一方、環境認識・戦略立案にエリオット波動を使っている方であれば、今は何波目に当たるのか、相場における現在地が気になる方も多いと思います。
今回はS&P500を長期波動サイクルの観点から分析した僕なりの視点を提供してみたいと思います。


月足

以下のチャートは月足に過去の主要出来事をプロットしたものです。



まず全体像として、現在はリーマンショックを起点とする波動サイクルの中にあり、その中の推進5波(I)-(Ⅴ)の5波目を形成中と捉えています。
リーマンショックをサイクルの起点と考える理由は、9.11後の安値をリーマンショックで更新してからは安値の切り上げが継続しているからです。
このサイクルの上位には年足などで捉えられる上位サイクルが存在することが考えられますが、今回はチャートに示したリーマンショック以降のサイクルを取り上げます。

さて、この推進5波ですが、大きなチャンクで3段上げが見られること、3段目の上げが一番長くなっていることから(Ⅴ)波が延長している形と見ています。

(Ⅴ)-Ⅰと(Ⅴ)-Ⅳがちょうど月足の押し安値(ブラック破線)でサンドイッチされ、現在は(Ⅴ)-Ⅴ波目を形成中というのが現在地です。

※ちなみに長期の波動サイクルを見る時はTradingViewの提供データが長期ヒストリカルデータを豊富に含んでいてオススメです。
このような1800年代までのロングテールを見ることができます。



以降では、この月足(Ⅴ)-Ⅴ波(コロナショック以降)を週足、日足で見ていきます。


週足
週足波動はパープルで示した通り、現在3波目を形成中と捉えています。
理由としては、①波がコロナショック前の高値を超えた波であること、①波が日足5波で形成されるフラクタル構造が確認できることからです。


以下は、コロナショック以降の日足です。
日足波動は5-3-5と推移していることが確認できます。(現在はオレンジ(5)波を形成中)

日足波動


さて、週足に戻ります。
縦軸に注目すると、現在のレートは①波のフィボナッチ1.618にも達していません。日足の波も5波形成中であることを考えると、週足③波はまだ伸びる余地がありそうです。
逆に言えば、①波のフィボナッチ1.618まで到達すれば(価格水準では4400ドル近辺)、一旦の達成感から週足レベルで認識できる大きな調整下落が起きる可能性は想定しておいた方が良さそうです。
そしてそのトリガーは昨今市場を騒がせているFRBのテーパリング早期化なのかもしれません。

次に横軸の観点でも見てみると(下記チャート)、現在地は①波の完了からフィボナッチ2.618地点(レッド垂直線)と、すでにそれなりの時間が経過しています。



次の時間的節目はフィボナッチ3.0ですが、これは7月中旬頃となり、8月開催予定のジャクソンホール会議が目前に迫る時期となります。
時間軸の観点からもピンクのゾーンは何かしら起こる可能性のあるゾーンとして警戒しておいた方が良さそうです。



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