株式スクリーナーに「マージン指標」が登場

03 14, 2023

株式スクリーナーに新しい指標グループ — マージン(利益率/比率)指標 — が追加されました。売上総利益率、営業利益率、純利益率、フリーキャッシュフローマージンなど、よく使われる基本的な指標が含まれています。

どんな使い方ができますか?

投資家はこれらの指標を同業他社や経年で比較することで、企業の経営効率の経年的な変化を見極められることはもちろん、企業の財務状況や業界についても貴重な洞察を得ることができます。

「売上総利益率」は収益性を測る指標で、売上高の中で、売上原価を差し引いたあとの売上総利益が占める割合を表します。売上総利益率の高さは、その企業の商品やサービス生産が効率的で、価格決定力があることを示していることがあり、逆にこれが低いと、その企業がコスト管理に苦労しているか、価格引き下げの競争に直面していることを示していることがあります。

「営業利益率」は収益性を測る指標で、売上高の中で、賃金や原材料・家賃などの変動費を差し引いたあとの営業利益が占める割合を表します。この値が高いか長期的に増加している場合は、資源配分において効率的な管理が行われ、そこから営業利益が生み出されていることを示し、逆にこれが低いと、企業のコスト管理に問題があり、成長も弱くなっていることを示していることがあります。

「純利益率」は収益性を測る指標で、売上高の中で、税金・利息・減価償却費といった全ての経費を差し引いたあとの純利益が占める割合を表します。純利益率の高さは、全経費を計算に入れてもなお大きな利益が生み出されていることを示しており、投資家にとっては好ましい兆候と言えます。

「フリーキャッシュフローマージン」とは、売上高に対してフリーキャッシュフローが占める割合を測るパフォーマンスの比率です。フリーキャッシュフローマージンが高い企業は、より多くの現金を生み出して自らの事業へと投資する能力を持ちながらも、配当や自社株買いなどを通じて株主に現金を還元することができることから、投資家にとって、より魅力的だと考えられています。

「販管費 (SG&A) 比率」は、売上高に対して販売費及び一般管理費が占める割合を測るものです。

「研究開発費 (R&D) 率」は、売上高に対して研究開発費の割合が占める割合を測るものです。研究開発費を計上していない企業も多くあるため、この指標を利用できない場合があります。

ほんの一例ですが、下記リストにある指標であれば、どの指標でもご利用いただけます:

総利益 売上総利益率 (通期)
売上総利益率 (直近12ヶ月)
営業利益 営業利益率 (通期)
営業利益率 (直近12ヶ月)
純利益 当期純利益率 (通期)
当期純利益率 (直近12ヶ月)
フリーキャッシュフロー フリーキャッシュフローマージン (通期)
フリーキャッシュフローマージン (直近12ヶ月)
販売費及び一般管理費 販売費及び一般管理費比率 (通期)
販売費及び一般管理費比率 (直近12ヶ月)
研究開発費 研究開発費率 (通期)
研究開発費率 (直近12ヶ月)

これらの機能を使うには?

株式スクリーナーを開いて、下記の操作を行ってください:

  1. 「フィルター」のダイアログを開いて、検索欄に “Margin” や “Ratio” と入力するか、「ファンダメンタル」のカテゴリーで「成長」に関するフィルターを探します。ご自身の戦略に応じて、指標をフィルタリングします:

2. スクリーナーのリストに指標を追加して、必要に応じてソートします:

この新しい指標が皆様のお役に立てば幸いです。引き続き、ご意見をお寄せください — それが私たちのプラットフォームをより良いものにしていくうえで助けになります。

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