どんな市場分析においても、過去データに基づいてストラテジーをテストする段階を外すことはできません。それが過去どれほど有効だったかを評価することで、ストラテジーの長所や短所を見極めることができるからです。
「ディープバックテスト」 — かつてアップデートを行った際に、私たちはプラットフォームに新たなモードを追加しました。このモードによって、利用できるだけの過去データをすべて使って、より長い期間でストラテジーのテストができるようになりました。そして今、その「ディープバックテスト」のベータ版を終了する時がやって来ました！インターフェイスの改善をはじめ、ご要望の多かった機能の数々についても実装が完了いたしました。
なお、「ディープバックテスト」をご利用いただけるのは、Premiumプランのユーザーとプロフェッショナルの各プランのユーザーに限られています。また、バックテストで使用できるバーは最大200万本となります。
それでは「ディープバックテスト」が通常のテストより優れている点を見ていきましょう。
- このモードでは、通常のテストモードでは利用できないヒストリカルデータに基づいてストラテジーのテストを行うことができます。通常モードと比べて最大100倍のバーを使用できるので、より深く過去を掘り下げることができます！
- 「ディープバックテスト」では、指定した日付でレポートを作成することができます。指定した期間でストラテジーをテストしたい場合に便利です。時間フィルターを使うだけで、ご自身のストラテジーが最も効果を発揮した時期を確認できます。
- 「ディープバックテスト」には、通常モードの設定やそのメリットがすべて備わっています。たとえば、「バーの拡大モード」 — これは、現在よりも小さい時間足のデータを使用することによって、バー内の値動きをより正確にシミュレーションするものです。「ディープバックテスト」にもこの機能があります。小さい時間足からでも十分な情報量が得られるように、「バーの拡大モード」のデータについてもそれに比例させて深さを増しています。
「ディープバックテスト」をスタートさせるには、チャートにストラテジーを追加して「ストラテジーテスター」に移動してください。右側に「ディープバックテスト」モードを有効にするためのスイッチがあります。
次に、必要な日付を選択して「レポートの生成」をクリックします。
この新しいモードでの計算は、チャートそのものを参照するものではなく、バー上で計算を実行するものです。したがって、チャートに表示されるトレードは通常のバックテストによるものです。「ディープバックテスト」で行われたトレードとは異なりますのでご注意ください。
このアップデートが皆様のお役に立てば幸いです。引き続き、フィードバックやご提案をお寄せください。私たちは皆様のためにTradingViewを作っています。だからこそ、皆様のご意見を知ることが重要なのです。
チーム・トレーディングビュー