株式スクリーナーに成長率指標を追加

01 12, 2023

株式スクリーナーに新しい指標グループとして「成長率指標」を追加いたしました。売上高、EBITDA、フリーキャッシュフロー (FCF)、一株当たり配当金など人気の高いファンダメンタル指標に、前年度比成長率、直近12ヶ月前年比成長率、前四半期比成長率が含まれています。

どんな使い方ができますか?

「1株当たり配当金の成長率」は、企業によって支払われる配当金について前年同期比で成長を測定します。配当金の伸びは、企業の財務の健全性を示す良い指標となります。長期にわたって配当金を維持・成長させることができる企業は、財務的に安定している可能性が高いと考えられています。

フリーキャッシュフロー (FCF) の成長は、しばしば収益増加の前兆になります。これには収益拡大、効率化、コスト削減、自社株買い等々の要因がありますが、いま現在FCFが増加している企業は、将来的に投資家に報いることができるでしょう。これとは対照的にFCFが減少していると、収益の成長を維持させることが困難になったり、企業の負債水準が上昇するなど、今後問題を抱える可能性を示す指標にもなり得ます。

「EBITDA成長率」のフィルターは、企業の営業パフォーマンスを示す指標です。ここでは、財務会計上の意思決定の影響は排除されています。EBITDAが成長しているということは、企業の効率性が向上していることを意味しています。EBITDAが伸びるとその企業のEPSも増加するため、高い確率で株価が上昇する見込みがあります。

以上にご紹介したのは3つの例に過ぎませんが、下記リストの中からお好みの指標をご利用いただけます:

売上高 売上高 (前年同四半期比成長率)
売上高 (前四半期比成長率)
売上高 (前年度比成長率)
売上高 (直近12ヶ月前年比成長率)
売上総利益 売上総利益 (前年同四半期比成長率)
売上総利益 (前四半期比成長率)
売上総利益 (前年度比成長率)
売上総利益 (直近12ヶ月前年比成長率)
EBITDA EBITDA (前年同四半期比成長率)
EBITDA (前四半期比成長率)
EBITDA (前年度比成長率)
EBITDA (直近12ヶ月前年比成長率)
純利益 純利益 (前年同四半期比成長率)
純利益 (前四半期比成長率)
純利益 (前年度比成長率)
純利益 (直近12ヶ月前年比成長率)
フリーキャッシュフロー フリーキャッシュフロー (前年同四半期比成長率)
フリーキャッシュフロー (前四半期比成長率)
フリーキャッシュフロー (前年度比成長率)
フリーキャッシュフロー (直近12ヶ月前年比成長率)
希薄化EPS 希薄化EPS (前年同四半期比成長率)
希薄化EPS (前四半期比成長率)
希薄化EPS (前年度比成長率)
希薄化EPS (直近12ヶ月前年比成長率)
一株当たり配当金 一株当たり配当金 (前年度比成長率)
総資産 総資産 (前年同四半期比成長率)
総資産 (前四半期比成長率)
総資産 (前年度比成長率)
総負債 総負債 (前年同四半期比成長率)
総負債 (前四半期比成長率)
総負債 (前年度比成長率)

比較対象になる期間としてどのようなものがあるか、売上高を例に見てみましょう:

  1. 「前四半期比成長率」とは、連続した四半期間での売上高の変化を表したものです。つまり、直近で決算報告が行われた四半期とその直前の四半期との間で比較したものになります。
  2. 「前年同四半期比成長率」とは、当年度の直近四半期の売上高と前年同期のものを比較して、その変化を表したものです。
  3. 「前年度比成長率」とは、直近で決算報告が行われた会計年度の売上高と前年度のものを比較して、その変化を表したものです。
  4. 「直近12ヶ月前年比成長率」とは、直近の決算期で区切られる12ヶ月間(4四半期間)の売上高と前年同四半期終了時のものを比較して、その変化を表したものです。

「前四半期比」や「前年度比」というように、後に続く期間でどう伸びたかという形式で成長指標を算出する企業がほとんどですが、季節によって収益に差が出るような企業に対しては、前年同期の成長指標(つまり「前年同四半期比成長率」)を適用するのが理にかなっていると言えます。

この機能の使用法は?

「株式スクリーナー」を開きましょう:

  1. 「フィルター」のダイアログを開いて、フィルター検索欄に新しいクエリである「成長率」を入力してください。また「ファンダメンタル」のカテゴリーで「成長率」関連のフィルターを見つけることもできます。ご自身の戦略に応じて指標をフィルタリングしましょう。

  2. スクリーナーのリストに指標を追加し、必要に応じて並べ替えます:

この新しい指標が皆様のお役に立てば幸いです。引き続きフィードバックをお寄せください。それが私たちにとってプラットフォーム改善の原動力になります。

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